事件です…

真夜中の月

「母親毒殺未遂事件」をおこした16歳の女子高生が世間を騒がせています。
サカキバラセイトの時もびっくりしたもんですが、私、今回かなりのショックと興味をもっています。
何故なら、「女子高生」だからです。

当たり前ですが、私も『女子高生』だったわけですよ。だからこの事件聞いたとき、
自分の中高時代の、あの混沌とした喜びとか恥ずかしさとか苦しさとか希望とか…
諦念と激情の混じり合った時間が、ふっと思い出されました。

なんか他人事の気がしなくて。私は母親を殺そうと思ったことも、動物を傷つけたいと思ったこともなかったけど、だけど、なんだかあの少女と重なる暗い欲望もあった気もする。


何、とは言えないけどそんなほの暗い、人間じゃないような所業を行う存在に興味がある。
彼女が、私がいた、女子高生という時間の中にいる彼女が、何を思い、何を感じ、何を受け止めながら生きていたのか。
嫌悪すると共に、なぜか惹かれるものがある。


それは、

自分が出来なかったことだからでしょうか?

自分はこの日本という、矮小なくせに絶対的に巨大な価値観から逸脱できずに生きている。
それは「社会性」という意味では適しているし、生き易い能力だ。
でも、私の中にも暗い欲望がある。それを認識して、押しとどめる自分がいる。


その欲望を間接的に満たしてくれる存在だからなのでしょうか…?